模擬国連の概要と歴史

模擬国連の概要と現在に至るまでの発展の歴史をご紹介します。

模擬国連の概要

実際の国連本部です。NMUNではここで会議をすることも可能です。

模擬国連は、国連等における国際会議を学生一人ひとりが大使となってロールプレイする活動です。

一国の大使の立場から国際問題への解決策を考え、会議行動をしてみることで様々な問題をより深く理解できることが特徴です。

模擬国連の歴史

模擬国連の起源は1920年代にアメリカのハーバード大学で開催された「模擬国際連盟」まで遡ることができます。国際連合発足後の模擬国連会議の発祥については諸説ありますが、1950年代には既にアメリカで開催されていたとされています。

現在では模擬国連は世界中に広まっており、学校教育に組み込まれたり、高校や大学の課外活動として行われたりしています。世界最大規模の模擬国連大会は「NMUN(National Model United Nations)」で、この大会には日本からも毎年数名の大学生が参加しています。

日本において初めて模擬国連を組織的に行ったのは、上智大学の緒方貞子(元国連難民高等弁務官)ゼミの学生たちです。このとき発足した「模擬国連実行委員会」が発展して「模擬国連委員会」となり、この系譜は「日本模擬国連」へと引き継がれました。

現在の日本模擬国連には、模擬国連活動を行う7の「研究会」と3の「支部」が日本全国から参加しており(2017年3月時点)、年4回の全国大会などを通じて密な交流を行っています。

---ちなみに---

近年ではグローバル・クラスルーム主催の「全日本高校模擬国連大会」や、英語で行われる「日本大学英語模擬国連大会(JUEMUN)」、オックスフォード大学と九州大学が提携した「オックスフォード九州模擬国連(OKMUN)」など、様々な層に向けて模擬国連大会が開催されています。